農機修理・整備実習

KiliMOL代表の大山です。

明けましておめでとうございます!本年もどうぞ宜しくお願い致します。

さて、新年最初の投稿は、昨年20211220()~24()に、KiliMOLの事業パートナーである唐沢農機サービス(https://www.karasawanouki.co.jp/、以下「唐沢農機」)にお邪魔し、農機修理・整備の実習を受けさせて頂きましたので、そのときのことについて書きます。

唐沢農機

唐沢農機は長野県東御市にある農業×ITによる先駆的農業関連ビジネスを展開している農機具屋さん。農機具の販売・修理・再生を主要事業とする一方、ウェブサイト制作、マーケティング、コンサルティングなどを行うインターネット事業を運営しています。また、全国300軒超の農機具販売店が加盟し、累計取引額が12億円を超える農機具流通支援サービス「ノウキナビ」を運営しており、KiliMOLでアフリカに輸出している中古農機はその「ノウキナビ」から仕入れています。

実習の背景

今回、農機修理・整備実習を受けさせ頂くことになったのは、自分で農機修理をある程度できるようになりたいと思ったからです。これまでケニアで2回(20213月と9月)実施した現地デモンストレーションの際は、唐沢農機の唐澤社長にケニアに来て頂いていたので、農機のトラブルがあっても唐澤社長が対処してくれました。しかし、次回20222月にケニア西部で行う予定のデモンストレーションでは、唐澤社長に同行して頂かない予定のため、農機のトラブルがあったらKiliMOLのメンバーで何とか対処しなくてはなりません。海運会社の事務職として17年間働いてきた私は農機修理の経験がゼロであり、このままではとても現地で修理できそうにありません。そのため、現地入りする前に最低限の農機トラブルには対処できるようになっておく必要があり、今回唐沢農機にお願いして実習を受けさせて頂きました。

歩行式田植機の修理・整備

農機といってもその種類は非常に多く、それをすべてカバーするのは不可能なので、先日ケニアに向けて13台輸出した歩行式田植機に集中して修理・整備について学びました。今回、いくつもの歩行式田植機を見て分かったのは、数社の農機メーカーが歩行式田植機を販売しているものの、かなり似た構造、中にはメーカーが違っても全く同じ構造のものもあるということ。唐沢農機に聞いたところ、あるメーカーが他メーカーにOEM供給しているとのこと。自動車メーカー同様、農機メーカー間でも連携しているということを知りました。まずは唐沢農機のプロの整備士の方の修理・整備を見て学び、それと同じことを自分でやってみるということを繰り返しました。実際、自らの手で歩行式田植機3台の機械の修理・整備を行いました。具体的には、キャブレターの清掃、点火プラグの交換、エンジンオイルの交換、植え付け部のグリス交換などです。

プロとの違い

修理・整備は台数をこなすごとに少しずつ慣れてきたものの、唐沢農機の整備士の方々と比べるとまだ3倍以上の時間がかかってしまいます。何がこの時間の差を生み出すのか?考えてみると、工具の選び方、使い方の差が最も大きいことに気が付きました。様々な工具がある中、最適な工具を選択し、それを使って効率良くねじを開け閉めしたり、きれいに掃除したり。これらを行うには、様々な工具の特徴を知った上で、それらの工具を試して、多くの作業経験を積んでいく必要があるでしょう。唐沢農機の整備士の方々の動きを見て、これは1週間やそこらで身につけられるものではないと強く感じました。何事も毎日の積み重ねがものを言いますね。

 

今回、歩行式田植機の他に、バインダーやハーベスタについても教えて頂きました。唐沢農機の皆様、お忙しい中色々と教えて頂きどうも有難うございました。お陰様で大変有意義な実習となりました。今回学んだことは必ず現地で生かしていきます。



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